FX初心者が絶対に知るべきレバレッジの基本とおすすめ倍率

 

近年、よく耳にするFX。

株取引などよりも、元手も少なく始められるので主婦や学生など幅広い層が取引をしています。

 

手元で気軽に取引が出来るアプリなどもあり、「始めたい」「始めたばかり」という方に取ってレバレッジの設定は、悩むところではないでしょうか。

 

  • 絶対に25倍にしなくてはいけないのか。
  • 自分で好きにレバレッジ率を指定できるのか。
  • むしろレバレッジがまだよくわからない。

などの疑問を抱えている方。

 

そんな悩みは、今日この時に解決してしまいましょう!

今回は、FX初心者が絶対に押さえておきたいレバレッジの基本とおすすめの倍率について詳しく解説していきます。

 

Contents

FX初心者が押さえておきたいレバレッジの基本のき

laptop and phone

 

FXとは、Foreign Exchangeと言い、外国為替取引・外国為替証拠金取引証拠金を利用した差金決済です。

漢字ばかりですね。

 

例えば、海外旅行先で日本円を現地の通貨に換え、帰国時に残った通貨を日本円に戻したときにレートによって元々の金額よりも増減がありますよね。

このように世界各国が発行する通貨の価値は日々変動しています。

 

簡単に言うと、この「常に変動するお金の価値」を利用して、1,000通貨単位・1万通貨単位で取引するのがFXです。

 

証拠金とは、取引時に相手方(FX会社など)に預け入れる「担保金」のことを言います。

そして、その証拠金をもとに差金決済という、総取引額の現金の受け渡しは必要とされず、売りと買いの差額で決済する方法で取引が行われます。

 

この証拠金と差金決済という方法を採用することで、学生のお小遣い程度の金額でも取引が可能になっているんです。

 

そして、ここで重要になってくるのが今回の題材のレバレッジです。

 

レバレッジとは

レバレッジとは、Leverage=てこの原理という意味合いの英語で、FXだけではなくビジネス用語としても使用されています。

このレバレッジがあることにより、投資資金がなくても、その何倍もの取引が出来るんですね。

 

レバレッジ〇倍という言葉は、必ず目にしたことがあると思います。

このレバレッジ〇倍というのは、証拠金(投資資金)の〇倍の取引を行うという意味です。

 

例えば、レバレッジ25倍で証拠金が10万円の取引をするとします。

これは、元金10万円で250万円分の取引を行うという意味になります。

 

2010年に金融庁主導でレバレッジに規制が入った為、個人での取引の最大レバレッジは25倍までになっています。

*2017年に同じく金融庁から規制が入り、法人は最大レバレッジ65倍となりました。

 

ここでFX初心者のよくある疑問の、レバレッジ25倍での取引しかできないの?が出てきます。

その答えは、そんなことは無い!です。

 

さぁ、ここから本格的にレバレッジについて知っていきましょう。

 

レバレッジの仕組み

レバレッジには、最大レバレッジと実効レバレッジという考え方があります。

  • 最大レバレッジ:証拠金の何倍まで取引できるか
  • 実効レバレッジ:証拠金の何倍で取引するか

 

先程、最大レバレッジは25倍と決まっていると言いました。

 

こうなると最大レバレッジというのは、基本的に25倍。

そして実効レバレッジというのが、それ以下で実際に取引したいレバレッジ率ですね。

 

しかし、常に25倍で取引を行うとリターンは大きいですが、特に初心者にとってはリスクの面がより大きくなります。

 

ただ基本的には、レバレッジは自分で指定はできません。

 

それは、どういう意味か?

レバレッジは、口座残高(投資資金)と取引金額の関係で自動的に決まるからです。

 

なので、自分で計算・コントロールしていかなくてはいけません。

計算式は、

 取引金額(円換算)/ 証拠金(投資資金)=レバレッジ率

 

例えば

米ドル$1=100円の場合に、口座(証拠金)10万円で1万通貨($1万=100万円)の取引をしたとしましょう。

これを先程の計算式に当てはめると

100万円(取引金額)/ 10万円(証拠金) = レバレッジ10倍

 

けっこう単純でしょう。

 

しかし、レバレッジは為替によって変動するので一定ではいてくれないんですね。

この為替の変動により、多くの初心者が一度は体験するのが強制ロスカットです。

 

恐怖の強制ロスカット

強制ロスカットとは、トレーダーの損失により証拠金がFX業者の定める最低証拠金基準を下回った場合にFX会社が通貨を売り、強制終了させる措置のことを言います。

これにより、トレーダーは借金を背負うという事態にはならないのですが投資資金は大幅に減ってしまいます。

 

例えば

最低証拠金基準が0円のFX会社で米ドル$1=100円の場合に、口座(証拠金)10万円で1万通貨($1万=100万円)の取引から始めて$1=98円になった場合。

 

まず2万円の含み損が発生し、口座残高が8万円に減ります。

そして、そのまま同じ条件で取引を継続すると

$1=98円 

 1万通貨($1万=98万円)/ 8万円(証拠金) = レバレッジ12.25倍

 

取引金額が変わるので、レバレッジ率も自動的に変わります。

 

そして、このまま$1=90円まで下がってしまうと含み損が10万円=口座残高が0となり、強制ロスカットという結果に。

*例外として、売買が成立している間にレートが変動し、一時的に口座がマイナスになる場合もまれにあります。

この場合、国内のFX会社の場合は「追証(おいしょう)」として、後から投資家に請求されます。

 

この強制ロスカットのおかげで借金にはならなかったとしても、元々の投資資金が底をつくというのはかなりの痛手です。

含み損が出ているけれど、いずれ利益になるだろうと待っている間に強制ロスカットされたという話も他人事じゃありません。

 

では、こういったリスクを避けるには、どのくらいのレバレッジ率が良いんでしょうか。

 

FX初心者におすすめのレバレッジ率

balance

 

レバレッジ率もそうですが、初心者のうちは投資資金もあまり多くない方が安心です。

もちろん、考え方は人それぞれだと思います。

 

しかし投資なのですから、投資資金は余剰金で行うべきです。

生活費や必要経費を使ったり、ましてや借金をしてまですることではありません。

 

だから、なおさら適切なレバレッジ率で安全に取引を行っていきましょう。

 

倍率は最大でも5倍まで

FXは、基本的に1,000通貨単位または1万通貨単位で行われます。

そして、最大レバレッジは25倍ですね。

 

初心者は、ハイリスク・ハイリターンを狙うよりも確実に経験を積んでいくことが大切です。

レバレッジ率は3~4倍、最大でも5倍までにしておきましょう。

 

例えば

長期投資で投資資金(証拠金)は10万円、レバレッジ4倍で取引をしたとしましょう。

レバレッジ4倍 × 証拠金10万円 = 40万円

 

米ドル$1=100円だった場合、40万円分=4,000通貨($4,000)を目安にポジションを持てばいいとわかります。

FX取引はエントリーしただけでは取引が成立せず、買ってから売る、あるいは売ってから買うまでが一つの流れになっています。

このエントリーしてから決済するまでの状態をFXでは「ポジションを持つ」と言います。

 

これを基準により安全策に出るのなら、2,000通貨=レバレッジ2倍。

また、もう少し利益を望むなら、5,000通貨=レバレッジ5倍で取引をしてみれば良いんです。

 

相場が動くときほどレバレッジは下げた方が良く、レバレッジは高めるほど為替の変動に弱まり、強制ロスカットされやすくなり注意が必要です。

慣れてくれば、一度の損切が資産の何パーセントになるかでレバレッジを決めていくと良いでしょう。

 

投資期間別にみるレバレッジ率

FX取引には、長期投資から分単位での短期投資まで様々あります。

レバレッジ最大5倍までが最適なのは、年単位でのトレードの長期投資です。

 

もっと細かくチェックがしたいという方は、1日~数日・週単位で出来るスイングトレードというものもあります。

これは、レバレッジ5~10倍に設定しても良いでしょう。

 

1日単位のデイトレードでは10倍、またスキャルピングトレードという分単位のトレードでは、25倍もありでしょう。

取引期間が短くなるほど、リスク管理がしやすいのでレバレッジを高く設定できるんですね。

 

ただ、投資期間を短くすればするほど為替チェックを頻繁に行う必要があります。

副業として取引を始めたいのであれば、まずは長期投資から始め、生活スタイルに合えばスイングトレードに移行していくことも可能でしょう。

 

証拠金1万円から始めてみよう

先程、レバレッジは3~4倍もしくは最大でも5倍までとお話ししましたね。

そして、FXで取引できる通貨は1,000通貨単位か1万通貨単位のみです。

 

証拠金1万円で始めた場合、最低でもレバレッジ10倍になってしまいます。

矛盾していますね。

 

しかし、この証拠金1万円はレバレッジ率は高くとも元々の投資金が少ないので損失も少なくて済みます。

 

例えば

米ドル$1=100円の場合、先程お伝えした通り証拠金1万円だと1,000通貨買うにはレバレッジ10倍です。

 

ここから損失した場合

損失率が50%になるには、$1=95円 米ドルが5円下がるには日数がかかります。

その間に様々な手を打てますし、仮に$1=95円で含み損を負った場合でも損失は5,000円で済みます。

 

その時は、1回呑みに行くのを諦めましょう。

 

そして利益面で見た場合もたとえ証拠金が1万円だったとしてもレバレッジの影響で、実際は10万円分の取引をしているので目指せる利益は決して少なくないですよね。

 

もし、レバレッジ率を4倍に抑えて最低の1,000通貨の取引をしても、証拠金は25,000円です。

損益を大きくせずに、じっくり経験を積むには懐が痛くならない程度の金額から始めましょう。

 

FX初心者におすすめデモ取引

ここまでFX初心者に適したレバレッジ率と投資資金額について解説してきましたが、ある程度慣れてから実際に始めてみたいという方もいらっしゃると思います。

その時に利用したいのが、FX会社が提供している無料練習機能「デモトレードです。

 

これを利用することで、実際にレバレッジを高めるとどれだけ利益を目指せ、どれくらいリスクがあるかを体験できます。

実際に取引を始める前に、何をすると損失が出るかを理解し、損失になれ損失をコントロールできるようになることが大切です。

 

このデモトレードで自分の取引スタイルに合ったバランスを見つけて実戦を積めば、賢く最短距離で成功を目指せます。

 

FX初心者から卒業するために

 

FXは、日々変動する為替を利用した取引なので、こうすれば必ず利益が出るという答えはありません。

だからこそ、多くの経験を積むことが大切です。

 

その経験を積む期間に、強制ロスカットや大きな損失を出さない為に低めのレバレッジ、少額の証拠金での取引またはデモトレードというものがあります。

 

FXに限らず、投資は生活を豊かにするための手段です。

焦らず、堅実に経験を積みましょう。

 

そうすることによって、FX初心者を脱却し利益を得る結果に繋がります。

ぜひ、沢山の経験を積んでくださいね。

 

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