FXで、必ず目にするのがチャート。
よく、投資家がグラフのようなものとにらめっこしているアレです。
FX初心者の方にとっては、チャートをどのように見ればいいのか分かりませんよね。
それに、チャートってなんだか難しそう……
でも、ポイントをしっかり押さえておけば、初心者でもチャートを分析することはできるんです!
FXで成果を出すためには、チャートを読んで相場の動きを予想することが大事。
この記事では、初心者がチャートを見るために知っておきたいことがわかります。
- チャートからわかること
- ローソク足について
- 移動平均線について
- トレンドラインについて
チャートの基本を押さえて、FXに活用しましょう。
ぜひ、最後までご覧ください!
Contents
FXでチャートを見ると何がわかるのか?
そもそも、チャートって何を表しているのでしょうか?
簡単に言うと、チャートは通貨ペアの過去の動きをグラフで表したものです。
通貨ペアとは、売買する国の通貨の組み合わせのこと。
例えば、米ドル/日本円(USD/JPY)、ユーロ/日本円(EUR/JPY)などです。
FXをするときは、まず為替レートで現在の通貨ペアの価格がいくらなのかを確認すると思います。
でもそれだけでは、価格が安いのか高いのか分かりませんよね。
これから価格が下がるのか上がるのかも予想できません。
そこで、チャートの出番です。
これから価格が上がるのか下がるのか、今は買いどきなのか売りどきなのか。
チャートを分析することで、売買のタイミングを知ることができるのです。
FXは、安く買って高く売ると利益が出ます。
また、FXは売りから入ることもできるので、高く売って安く買うことも利益になります。
初心者の方は、直感や感覚だけでトレードをしてしまいがちですが、それではいつか壁にぶち当たり、失敗してしまいます。
相場の流れには、法則があり、勝ち安いパターンがあります。
それを知っておくのと知らないのとでは、損益に大きな差が出てきます。
ですので、チャートを見て分析することはとても重要。
FXでチャートを読むことをテクニカル分析といいます。
テクニカル分析には、いろいろな種類があるのですが、今回は初心者の方にわかりやすいようにポピュラーな3つをご紹介します。
- ローソク足
- 移動平均線(単純移動平均線)
- トレンドライン
FX初心者はまずローソク足を知ろう
FXで最もよく使われるチャートにローソク足があります。
ローソク足は、始値・終値・高値・安値の4つの値動きを時系列で表したものです。
- 始値>>相場が始まったときの価格
- 終値>>相場が終わった時の価格
- 高値>>期間中の一番高かった価格
- 安値>>期間中の一番安かった価格
陽線と陰線
始値より終値が高いものが陽線、始値より終値が安いものが陰線と呼ばれます。
分かりやすく言うと、陽線が出たときは、その期間の相場が上がったということで、逆に陰線が出たときは相場が下がったことを表します。
四角の部分を実体、上下の棒の部分がひげでそれぞれ、上ひげ・下ひげと言います。
色は赤と青もしくは白と黒で表されていて、特に決まっていないのだそう。
この記事では、陽線を赤、陰線を青にしていますが、逆の場合も。
白黒の場合は、白が陽線、黒が陰線でほぼ統一されています。
ツールによっては、自分が好きな色にも設定できるものもあります。
ローソク足を見るときは、どちらが陽線でどちらが陰線かを確認してくださいね。
また、ローソク足には時間足というものがあり、おもに使われるのが、この8つです。
【分足】
- 1分足
- 5分足>>1分足5本分
- 15分足>>5分足3本分
【時間足】
- 1時間足>>15分足4本分
- 4時間足>>1時間足4本分
【日足】>>4時間足6本分
【週足】>>日足5本文
【月足】>>週足5本文
トレードの仕方によって、見る時間足は変わってきます。
また、時間足によって相場の動きが違ったりするので初心者の方はとまどうと思います。
短期足は、長期足の延長で、短期足と長期足は連動していることは覚えておいてください。
どちらの時間足も確認することで相場の流れを掴めるようになります。
ちなみに、ローソク足は江戸時代に本間宗久という人が考案したのだそうです。
意外ですが、ローソク足は日本生まれなんですね!
ローソク足の見方
ローソク足のメリットは、1つで4つの値動き(始値、終値、高値、安値)の状況がビジュアル的に分かることです。
この実体やひげの長さから、相場の状況を読み取ることができます。
……とは言っても、初心者にとっては分かりにくいですよね。
ローソク足のパターンは決まっているので、代表的なものを覚えておきましょう。
ローソク足の状態を見て、すぐに相場の状況が分かるようになると売買のタイミングが掴めるようになります。
大陽線 | 大陰線 | 小陽線 | 小陰線 |
買い勢力がかなり強い | 売り勢力がかなり強い | 様子見 | 様子見 |
上ヒゲ陽線 | 上ヒゲ陰線 | 下ヒゲ陽線 | 下ヒゲ陰線 |
天井で出た場合は売り勢力が強い | 天井で出た場合は売り勢力が強い | 底値で出た場合は買い勢力が強い | 底値で出た場合は買い勢力が強い |
十字線 | |||
始値と終値が同じ(相場の転換) |
※天井とは、価格が最も上がったところです。
実際には、ローソク足を1本だけで見るのではなく、何本も複合で見ることで相場の流れを読みます。
もちろん慣れも必要ですが、チャートにはいくつかのパターンがあり、それに当てはめることで相場の流れを読むことができます。
FXチャートのトレンドを見つけるための移動平均線
チャートを見るときに知っておきたいのが、トレンドです。
トレンドとは、チャート全体の相場の流れのこと。
価格が上昇する動きと、下降する動きがわかります。
移動平均線とは、一定期間の価格の平均値を線でつないだものです。
その中でも、最もよく使われ初心者にもおすすめなのが単純移動平均線(SMA)。
これは、指定した期間の終値の平均値を線でつないだもので、移動平均線の基本となります。
移動平均線は、チャートツールやソフトなどで自動で引くことができます。
チャートは、ローソク足と移動平均線をセットで見ることで、相場の流れがより分かりやすくなります。
ちなみに、チャートの縦軸は価格、横軸は時間を表しています。
FX初心者はトレンドラインを引いてみる
チャートを分析するには、トレンドラインを引くのがおすすめです。
- サポートライン(下値支持線)
- レジスタンスライン(上値抵抗線)
このラインを引くことで、トレンドの状況を把握することができるんです。
では、どのようなトレンドがわかるのか見ていきましょう!
上昇トレンド
チャートが右上がりに上昇している状態が上昇トレンド。
上昇トレンドは、価格が上昇していることを表します。
ローソク足の安値を結んで、サポートラインを引きます。
このラインを下回らなければ上昇トレンドが続くことがわかります。
基本的に、上昇トレンドのときに買いを行うと利益を上げやすくなるんです。
価格が上昇しているので安く買って高く売ることができます。
下降トレンド
チャートが、右肩下がりに下降している状態を下降トレンドといいます。
下降トレンドのときは、価格が下がり続けているということです。
ローソク足の高値を結び、レジスタンスラインを引きます。
このラインを上回らなければ下降トレンドが続くと考えられます。
この場合、空売り(売りから入る)することで利益を出しやすくなります。
上昇トレンドと逆で、価格が下がっているので、高く売って安く買うことで利益を上げることができます。
レンジ相場
チャートが上昇も下降もせず、狭い範囲で上下を繰り返している状態がレンジ相場です。
レンジ相場は、トレンドが変化する前に発生します。
ということは、レンジ相場の後は必ず、上昇トレンドか下降トレンドが起こるということですね。
レンジ相場は、"横ばい"や"揉み合い"とも呼ばれます。
レンジ相場は、サポートラインとレジスタンスラインを2つとも引くことで見えてきます。
この間を上がったり下がったりしているのがわかります。
レンジ相場が多く表れる通貨ペアは、価格変動が少ないのでリスクが少なく安全だと言われています。
米ドル/日本円(USD/JPY)などの先進国の通貨ペアはレンジ相場が多いので、初心者にはおすすめです。
FX初心者が知っておきたいチャートの基本まとめ
今回のまとめはこのようになります。
- チャートとは、通貨ペアの過去の動きをグラフで表したもの
- チャートを分析することで、売買のタイミングを知ることができる
- チャートを読むことをテクニカル分析という
- 初心者におすすめのテクニカル分析は、ローソク足・移動平均線・トレンドライン
- トレンドラインは、サポートライン・レジスタンスラインがある
- トレンド(チャート全体の流れ)には、上昇トレンド・下降トレンド・レンジ相場がある
初心者の方は、まず簡単なテクニカル分析を使って、相場の動きを読めるようになることをおすすめします。
チャートが読めるようになれば、もっとFXが楽しくなりますよ!